バタール・モンラッシェ(Batard Montrachet)はフランスのブルゴーニュ地方のピュリニュイ・モンラッシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村にまたがる面積22ヘクタールの畑から作られるおそらく世界最高級の白ワインである。
長期の熟成が必要なワイン
バタール・モンラッシェは若いうちは緑がかった黄色であるが、10年以上瓶内熟成させた後は黄金色になり、蜂蜜やアーモンドの香りを持つようになる。(10年以内に飲むのは犯罪に等しいと言われている)
味はきわめて濃厚で、赤ワインのような滋味感がある。
飲み頃の温度は13度頃でセラーの温度とほぼ同じ。冷やしすぎるとそのブーケを楽しめない。
ハンニバル・レクターとバタール・モンラッシェの接点
バタール・モンラッシェはハンニバル・レクター博士にとって喜ばしいイベントがあるときによく飲まれている。
記録に残っているところでは、ボルティモアに精神科医として開業していたころ、ボルティモア管弦楽団の理事会のメンバーと料理会を何度か開いているが、1980年にフルート奏者のベンジャミン・ラスペイルの膵臓を料理に出した際に1ケース1,100ドルで2ケース注文している。
また、バッファロウ・ビル事件の捜査協力でメンフィスの旧裁判所に移送後に脱走し、顔の整形のためにロイド・ワイマン名義で宿泊したセントルイスのマーカスホテルでのルームサービスのレシートに記載がある。一本125ドル。
ビンテージ、ドメーヌなどは不明。