エカイエとはフランスで牡蠣殻を開ける職業のことを指す。
日本と異なり、フランスでは殻のままの状態で牡蠣が流通するので、牡蠣剥きの職場はおもにレストランとなる。
フランスでは約1,200名ほどがこの職に携わっている。
レストランでの仕事となるために、ただ牡蠣を剥くだけではなく、皿に盛り付ける技術も必要とされる。
世界記録は1分間に34個!
エカイエには世界大会もあり、この世界での有名人はベルナール・ゴンティエ氏で、牡蠣むきの世界チャンピオンに5回もなったそうである。
そのスピードは1分間に34個!1個に2秒かからない!
自分で牡蠣の殻を剥いたことがある人なら判ると思うが、信じられないスピードである。
皿に盛り付ける競技では54分で934個を開けて20のプレートに盛り合わせたそうである。こちらは1個約3.5秒である。
わがハンニバル・レクター博士は果たして牡蠣の剥き方はどうであったろうか?
もっともバタール・モンラッシェを飲みながらなので急ぐこともないし、優雅に開けていたであろう。
エカイエについては以下の本を参考にしました。
フランスを救った日本の牡蠣―もっともっとフランスが好きになる本