グラディス・グルータスとその一味は戦争中一度も正規の軍隊に所属していなかった。
戦中行った事は略奪、虐殺などであり祖国を守るなどという事は彼らの頭の中にはなかった。
グルータス一味は自分たちの都合の良いように取り付く側をドイツ軍、ソ連軍などに替えていた。ある時は国際赤十字を装っていた事もある。
妹ミーシャ殺害のメンバー
グルータス一味は、ツィグマス・ミルコ、ペトラス・コルナス、エンリカス・ドートリッヒ、ブロニス・グレンツ、カツィス・ポーヴィックらであったが、全員がハンニバルの妹ミーシャ殺害に関わっている。
戦況が連合国に有利になってきた1944年の冬、グルータス一味は略奪品とともに空爆で一家を失ったハンニバルと妹ミーシャが潜んでいたレクター家の狩猟ロッジにたどり着いた。
このときのグルータス一味は、食料が底をつき、文字通り獲物を探して森を徘徊する狼のような状態であった。いや狼よりたちが悪く、自分たちを赤十字と偽装するため、少年を一緒に引き回していた。