リナルド・パッツィ
リナルド・パッツィはフィレンツェ警察の主任捜査官でイタリアにおける連続殺人事件「イル・モストロ」事件の容疑者を逮捕した功績でコンメンダトーレとなるが、上訴裁判所が一転無罪の判決を行ったためにその名声は地に落ち、警察機構の主軸から外されるのは時間の問題であった。
パッツィ家はフィレンツェの君主であったメディチ家の暗殺事件を起こしたことで有名である。
ダンテ研究者のフェル博士として潜伏していたハンニバル・レクターに初対面でそのことを指摘されているが、そのことがきっかけでパッツィはフェル博士の正体を見破ってしまう。
優秀な捜査官の直感が働いたわけであるが、将来の展望がもてないパッツィにとってハンニバル・レクターの存在は千載一遇のチャンスであった。